加藤朋子のウェブサイト



檸檬(れもん)のページ4


檸檬という名前を愛好するようになったもう一つの理由ー
 大学を卒業してしばらくたった時、学生時代からすでにアルバイトで小さな子にピアノを教えていましたが、その子たちがピアノの発表会に出る機会がないのはかわいそうと、友人達と合同でピアノの発表会をしようということになり、その時つけた会の名前が『レモンの会』でした。決して甘いだけはない、ちょっぴり酸っぱい思いもするのがピアノのお稽古という意味、そして美味しい料理には隠し味だったり、食べる前にぎゅっと絞ってかけたりと、料理と音楽における檸檬の存在の共通性みたいなものに魅力を覚えました。プログラムにはレモンに関係するイラストを子供達から募集し、採用したものを表紙にし、お土産にはレモングッズを探し回ってプレゼントにしました。ガラスのレモンのついたスプーン、キャンドル、石鹸、バレンチ○のタオルハンカチ、リトルマー○イドのレモンケーキetc.何年も共同の発表会が続きましたが、お互いに生徒が増えて分かれてやることなり、現在に至っています。今も年に一回やっぱり『檸檬の会』コンサートと称してピアノ発表会をしています。我が家には檸檬グッズがいっぱいです。一度見にいらしてくださいね。

 我が家では、娘が小学生の頃まで皮膚が弱かったため、小さい頃から、連休や夏はよく伊豆の海に行っていました。海水浴や日光浴、大室山に登ったり、西伊豆で貝を拾ったり、太陽と仲良くしておくと、その年の秋と冬は安泰でした。太陽の力は凄いです。天然の力による最大の殺菌と治療ですね。車で出かけ、五月の連休、お盆の頃などは、側道を歩いた方が速い程の渋滞にもめげないでよく行ったものです。その道に面する園芸店にレモンの木を見つけて買って帰り、うちの猫の額ほどの庭(おおげさじゃなく本当によく近所の猫が通過するだけの)に2本植えました。話はそれますが、ちなみに私が住んでいる界隈は飼い猫と野良猫のメッカで、飼っていない我が家は、ヨーロッパで言うトルコに位置し、食、文化、外交の十字路にとなっています。車の下は休憩所であり、雨の日は雨宿り場所。どんなに迷惑を受けているかご想像にお任せしますが、猫避けグッズにはとりわけ敏感です。ある時、我が家の石楠花(しゃくなげ)で爪を研いでいる猫を発見、ここではあえて申し上げませんが匂いの面でも大変なものです。

まあ、その庭に年に一個か二個レモンが採れるのです。