薔薇のページ
私は薔薇(バラ)の花が好きで最近になって鑑賞するだけでなく育てています。
薔薇を育てる事に関して大の初心者ですが、毎年、少しずつ増える薔薇達を世話をしながら思うのは、薔薇を育てることの難しさはもちろんのこと、その道の深さ、主にイギリスを主とするヨーロッパでの薔薇の歴史、薔薇に対する捉え方など。イングリッシュローズ、ブルガリアローズの魅力、一体名前はいくつあるのかとか・・・。また薔薇のアートも興味があります。ルドゥーテの描くボタニカルアートの世界。昔王室に有る薔薇を写真で保存できない為に、描写して残すために生まれてきた芸術の域に達するものです。簡単に写真が撮れる時代になってからは無用になったはずなのに、なぜかボタニカルアートには惹かれてしまいますね。それに忘れてはならないのが薔薇の香り関係。ダマスクローズの香りは世界の人々を魅了してやみません。何も分かってはいませんが、一歩一歩その魅力に近づいて行きたいと思っています。
美しく、薫り、魅力一杯のあなた。しかし、あなたにはとげがあり、害虫に弱く、すぐ病気になる。どうしてそんなに繊細なんでしょう。どうしてそんなに周りの悪い敵に負けてしまうのでしょう。どうして私が世話をしないと、とんでもないことになるのでしょう。何本の樹が葬られたことでしょう。見る見るうどん粉病や黒斑病になって葉が落ち、見るも無残な姿になる。まるで私の心の余裕のバロメーターと言っても決して言い過ぎではありません。
「あなたは薔薇たちを無視して生きるのか、水遣りはどうした、肥料は害虫は」という声が薔薇を見るたびに問いかけてきます。仲間でもあり、時には敵でもあります。
(続く)